• 2016年07月02日

舞台俳優への道!腹式呼吸と集中力を極める練習方法

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舞台俳優を目指すなら、普段からやっておきたい練習方法がいろいろとあります。
稽古開始前でも稽古中でも、日常で意識して出来ることにはどんなことがあるでしょう?基礎的なトレーニングから、一歩先行く表現力を養う方法まで、演劇をやる上で、舞台本番に向けてやっておきたい練習法をご紹介しましょう。

舞台は短期間で作られる

アマチュアの劇団だと、公演までに稽古期間を大きくとっていて2~3か月なんてこともありますが、商業演劇ではそうはいきません。せいぜい1か月ぐらいの稽古期間だと思っておいてください。
なぜ1か月なんて短い期間かというと、キャストのスケジュール調整に限界があるからなんです。
主要キャストが、売れっ子の役者さんだったりすると、他の仕事との兼ね合いが大きく影響します。
さらには、再演の舞台となると、1か月を切るような稽古期間の場合もあるので、とにかく集中することが必要となります。

集中力を鍛えよう

先ほどお話しした通り、商業演劇はとにかく稽古時間がありません。
また、主演のスケジュールに合わせると、深夜からの稽古になったりすることもあります。
そんな時、絶対に必要になるのが「集中力」です。
ここでは普段からやっておきたい、集中力を鍛えるトレーニングについて、ご紹介してみましょう。

1.体力をつけよう

「集中力」を高めるのに体力?思わず驚いてしまいそうになりますね。
しかし、集中力を維持するには、相当な体力が必要なんです。
ただでさえ、体全体で表現をする舞台となれば、通常より体力の消耗も激しくなります。
いやでも体力向上をしておかないと、最後まで乗り切ることはできないでしょう。

2.時間を決めて○○をする。

1日のうちに1回でも構いません。時間を決めて何かをやってみましょう。
例えば、本を読むなどです。
本を読むことで、演技の幅を広げるための教養を養うこともできますし、一石二鳥です。
やり方は決めた時間内だけ、本以外に気を取られないように読み続けるという方法。
最初は5分程度から始めて、次は10分、15分……と徐々に時間を長くしていきます。

学生さんの場合は、本を読むのではなく、勉強するというのもいいですね。
こちらも勉強もできるし、集中力を鍛える練習にもなるし、またもや一石二鳥です。

3.1つの点をじっと見つめる

先ほどの時間を決めて何かを行うの、進化版です。
紙などにペンで黒い点を書いてそれを集中して見つめるトレーニングです。
あまり大きな点では意味がありませんので、少し目を凝らさないと見えないレベルのサイズにしてください。
最初は近くにおいて、見つめていられる時間が伸びてきたら、少しずつ距離を取りましょう。

4.腹式呼吸をマスターしよう

演劇をやる上で必ず必要となる「腹式呼吸」。この呼吸法も集中力を高める効果があります。
腹式呼吸を正しく行うことで、メンタルの安定を促し、自律神経を整えることが出来ます。
舞台などで緊張して強張ってしまった体や、焦って混乱してしまいがちになるメンタルを腹式呼吸で安定させましょう。

腹式呼吸をマスターしよう

演劇をやる上の練習方法で、日常で意識できること。
それは「呼吸」です。先ほどの集中力を高める項目でも出てきた「腹式呼吸」ですね。
最初のうちは、ついつい胸で呼吸をしてしまい、のどでセリフを言ってしまいがち。
そんなことをしていては、自分の一番いい声で勝負することが出来ませんし、のどを潰してしまう可能性だって出てきます。なので常に呼吸を意識して、正しい腹式呼吸を身につけましょう。

床にあおむけで寝転がり、みぞおちのあたりに手をそっと乗せます。
そのままゆーーっくり息を吐き出していきましょう。
乗せていた手がそれに合わせて下がっていけば、お腹から空気を吐き出せている証拠です。
そのまま、もうこれ以上は無理!というほど吐き出せたら、今度はその手が上に上がっていくのを意識しながら息をゆっくりと吸い込みます。
最初はどうしても胸に息が入ってしまいがちですが、手の動きを意識して繰り返しやる事でコツを掴めるようになってきます。

一番最初に習得したいのは、とにかく「息を吐ききる事」です。
慣れるまでは、吐き出しきれてないため、浅い呼吸になってしまいます。
きちんと吐き出すことが出来れば、あとはリラックスしていれば自然と身体が息を吸い込もうとして、お腹が膨らむはずです。

なかなかうまくいかない方は、吸う時は鼻から、吐き出すときは口からで、やってみてください。
口から息を吸うと、のどを冷やしたり、乾燥させてしまい、喉のトラブルの原因となりますので、必ず鼻から吸うようにしてください。

まとめ

普段から意識しておきたいこと
・集中力を高めるトレーニング
・腹式呼吸をマスターするトレーニング
この二つをご紹介してみました。

舞台本番に向けて出来る練習方法はまだまだありますが、まずはこの二つを極めてみてください。
すると、他のものも楽にできるようになるかもしれません。

この記事を書いた人:櫻宮ヨウ