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  • 2019年04月12日

舞台女優になるには その2 〜劇団応募編〜

こんにちは! 中村ナツ子です。
前回の記事では養成所の選び方についてお話したので、今回はどのようにして初舞台を踏む劇団を選んだのかをお話したいと思います。
なお、今回もあくまで私の場合のお話です!! 一例としてご参照ください。

まずは、自分がどんなお芝居に出てみたいのか考える

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手始めにやったことがこれでした。
前回もお話した通り、私がお芝居をやる目的は「自分の糧になるような良い舞台に出る」です。
「糧」の意味は役者をやっているうちに変わっては来ましたが、まず一番最初にあったのは、「自分が出たいと思う、好きな感じの芝居に出る」ということでした。

そこでまずは、就職活動でいう自己分析のような感じで、自分の趣向を探ってみました。
ダークなもの、耽美なものなど色々あるのですが、私は江戸川乱歩という作家が大好きなのです。
そして、私が脱サラして役者を始めようと決起した2016年は、江戸川乱歩が著作権フリーになった年!
つまりは、江戸川乱歩原作のお芝居が随所で打たれるに違いないと踏んだのです。

そこで私はGoogleの検索欄に、「江戸川乱歩 芝居 出演者募集」といったようなことを打ち込みました。
何でもすぐに調べるということは人生において割と重要です! 是非やってみてください。

そうすると、上の方に出てきた劇団の名前が目に留まりました。
その名も「月蝕歌劇団」
何ともダークで耽美でアンダーグラウンドな匂いがプンプンする名前ですね。※実際その通りの劇団です。最高です。
というわけで、早速劇団宛てにプロフィールシートをお送りしたのでした。

オーディション応募の仕方、プロフィール写真は新たに撮影

なお、添付するプロフィール写真も無かったので新たに撮影しました。
私の場合は一眼レフを使える知人に頼んで撮ってもらったのですが、ある程度の撮影技術がある人が周りにいない場合は、スタジオで撮影してもらった方がいいです!
5000円前後で撮影&全部のデータをもらえるスタジオもあるので、是非探してみてくださいね。

ちなみに、オーディション応募の際は、別にメールでの応募で全然問題ありません!
何故私が紙の書類で応募したのかと言うと、学生時代の就職活動でテレビ局や出版関係などのエンタメ系ばかり受けていたのですが、そうした会社が軒並み手書きのエントリーシートを是としていたからです……。
「応募と言ったら紙ですべき!!」という意識が染み付いていたため紙にしてしまいました。
手書きで書いた方が思いの強さが伝わる! とか、気合い入ってるなと思われるとか、そういうことは見る人によっては多少あるかもしれませんが、基本的にはメールで大丈夫です!(笑)

返事が来て、オーディション(?)を受ける

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書類を送って確か1週間以内で劇団の方からメールをいただき、一度稽古場においでくださいと言われました。
確かに「稽古場においでください」という言い方でした。

オーディション……? ではない、のか……?

本当に何も演劇をやったことがなくて右も左も分からないので、稽古場に行って何をするのか(見学だけなのか)も全然分からないままだったのですが、とりあえず行ってみました。

すると演出家の高取英さん(初見だと無表情で物凄く怖い)(本当は怖くない、お茶目)に台本を渡され、「じゃ、君はアマールってとこ読んで」と、いきなり立ち稽古に放り込まれました。

何も演劇をやったことがないのですが!?
でもとりあえず一生懸命やりました。
稽古終了後に、劇団の方からその後の稽古日程を通達されました。

え……? 出ていいってこと……???

そんな感じでヌルッと出演できることになりました。
落とされたりとか、出演できても台詞が無いとか、そういう覚悟で行ったので非常にビックリしましたが、運が良かったとしか言いようが無いですね…
でも、そのようにすんなりと出演が決まったのも、自分をしっかり分析し、自分の特性に合っている劇団に応募したので上手くいったのだと思います。

やるべきこと&やっておくと良さそうなこと まとめ

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自分がどんな舞台に、何のために出たいのか考える

「大きな舞台に出たい」「映像作品に出ていきたいが、演技経験を積むために舞台をやりたい」「大小問わず、面白い作品に出たい」など、色んな目的があると思います。
まずはその目的を分析してみましょう。
時間は無限には無いので、目的に合ったお芝居に出ていくのは大事なことです。

自分の趣味や好きなもの、客観的に見た自分の特徴を考える

次は自己分析です。
いちばん手っ取り早いのが趣味や好きなものですね。
好きでやっていることは自分の核だと思うので、まずはそこについて考えてみると思います。
また、自分にどういった特徴があるのか考えてみるのも大事です。
これは客観的な目が必要になるため、親や友達など、周りの人に聞いてみるのも良いと思います。
そして、その趣向や特徴に近い劇団や作品=「待てよ、今を逃したら、始めるのが相当大変になるのでは…?」自分に合っている、作品に自分が溶け込めるということになりますので、そうしたところに応募していくのがオーディション合格への近道ではないでしょうか。

応募用の写真を撮る

写真が上手い知り合いがいるのであれば、そういう人に頼んでもいいと思います。
が、よく分からない場合はスタジオで撮ることをオススメします!
応募段階で落とされてしまっては元も子もありません。
「ちゃんとした写真を用意している」ということは、それだけやる気がある、しっかりしているという印象付けにも繋がります。
できるだけ良い写真を用意しましょう。


私は以上のような感じで劇団を選び、初舞台を踏みました!
皆さんも是非、素敵な舞台に出会ってくださいね。
次回は、実際に役者として舞台に出演してみて気が付いたことや、気を付けると良いと思ったことなどを書いていきます!

この記事を書いた人:中村ナツ子